「韓国政府登録」表示の真偽を確認する方法:外国人患者誘致事業者の実態

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韓国で美容施術を受けようとする外国人消費者をターゲットにしたソーシャルメディアの投稿には、「韓国政府登録外国人患者誘致登録事業者」という表示と登録番号が併記されている場合があります。しかし、その表示を額面通りに信じるのは難しいかもしれません。本紙が韓国保健産業振興院の外国人患者誘致情報システムで2026年7月28日時点に直接集計した結果、これまでに登録された誘致機関は累計16,969件ですが、現在「維持」状態にあるのは6,947件にとどまっています。廃業と分類されたものが8,897件、登録が取り消されたものが1,123件と、現在有効な登録よりもすでに終了した登録の方が多い状況です。

「維持」状態の6,947件の内訳は、外国人患者誘致医療機関が4,195件、外国人患者誘致事業者が2,752件です。言い換えれば、登録番号が一度でも付与されたという事実と、その登録が現在も有効であるという事実は全く別の話です。登録の有無は、消費者が渡航前に確認できる数少ない公的な手段の一つですが、その手段が教えてくれる範囲は思ったよりも狭いのが実情です。

資料:本紙実測・韓国保健産業振興院 外国人患者誘致情報システム(2026-07-28)。「維持」6,947件の内訳は、誘致医療機関4,195件、誘致事業者2,752件。
資料:本紙実測・韓国保健産業振興院 外国人患者誘致情報システム(2026-07-28)。「維持」6,947件の内訳は、誘致医療機関4,195件、誘致事業者2,752件。

登録制度は許可ではなく「要件充足型登録」

根拠となる法律は「医療海外進出および外国人患者誘致支援に関する法律」第6条です。外国人患者を誘致しようとする医療機関と、医療機関ではない事業者は、それぞれ法律が定める要件を満たし、市・道知事に登録する必要があります。法律用語では前者が「外国人患者誘致医療機関」、後者が「外国人患者誘致事業者」です。登録証も市・道知事が発行します。市・道知事が良し悪しを判断して許可する許可制ではなく、法定要件を満たせば登録される仕組みであることが重要です。

  • 誘致医療機関 — 誘致しようとする診療科目ごとに「医療法」に基づく専門医を1名以上置くこと(ただし、大統領令で定める専門科目ではない診療科目は除く)。また、医療事故賠償責任保険または医療賠償共済組合に加入すること。年間賠償限度額は医院級・病院級で1億ウォン以上、総合病院で2億ウォン以上です。
  • 誘致事業者 — 保健福祉部令で定める保証保険に加入し、保健福祉部令で定める規模以上の資本金を保有し、国内に事務所を設置すること。法律本文には金額の規定がなく、施行規則が保証保険金額と資本金をそれぞれ1億ウォン以上と定めています。

登録の有効期間は登録日から3年間です(第6条第6項)。引き続き誘致を行う場合は、満了前に更新する必要があります。韓国保健産業振興院と地方自治体の案内では「満了2ヶ月前から20日前までに更新手続きを完了すること」を求めていますが、この「20日」は法律で定められた期限ではなく、登録処理に20日かかることと関連した運用上の案内です。法律で明記された期限として解釈すべきではありません。

登録せずに外国人患者を誘致した場合、3年以下の懲役または3千万ウォン以下の罰金に処される可能性があります(第28条)。また、政府は「外国語によるホームページ・スマートフォンアプリケーションの開設およびSNS運営」を誘致行為と明確にみなしています。国際共通語である英語で単純な情報を提供するだけでは誘致行為には該当しませんが、診療予約・相談や外国人患者をターゲットにした特化情報を提供すれば誘致行為に該当すると振興院は説明しています。日本語・中国語で施術を案内し、予約を受け付けるアカウントは、この基準によれば誘致行為を行っており、したがって登録の対象となります。

読者が直接照会する方法

照会窓口は、保健福祉部傘下の韓国保健産業振興院が運営する外国人患者誘致情報システム(medicalkorea.or.kr)です。ただし、始める前に一つ制約があります。この照会システムは韓国語専用です。英語・中国語・日本語の画面はありません。ブラウザの翻訳機能をオンにするか、韓国語を読める人の助けが必要です。英語もサポートしている窓口としては、同じ振興院の外国人患者不法誘致行為申告センターがあります。

  1. medicalkorea.or.krのトップ画面にある「誘致機関現況照会」を開きます。病院名や事業所の商号が分かっていれば、「機関名」欄に入力します。結果の「状態」が何と表示されるかが最初の確認事項です。「維持」であれば現在有効な登録であり、「廃業」・「登録取消」・「休業」はすべて現在誘致を行うことができない状態です。特に「登録取消」は制裁により登録が剥奪されたケースです。
  2. 商号が分からず登録番号のみが分かっている場合は、その番号の最後の4桁を「機関登録番号」欄に入力して逆照会します。4桁でないと照会できません。
  3. 逆照会結果に表示される商号・地域・機関区分が、相手が言っていたものと同じか照合します。同じ4桁で医療機関系列と誘致事業者系列が両方表示されることがあるため、「機関区分」で区別します。機関区分が空欄の場合は誘致事業者です。
  4. 相手の事業者登録番号が分かっている場合は、「登録機関照会」に10桁を入力します。維持・廃業・休業・未登録のいずれに該当するかを文章で教えてくれます。
  5. 施術を受ける病院自体の品質まで確認したい場合は、「評価認証機関現況照会」でその病院を検索します。
  6. 表示と実際が異なる場合や、登録自体が確認できない場合は、申告センター(medicalkorea.or.kr/kmediwatch、韓国語・英語)に連絡します。

ここで誤解しやすい点があります。照会結果には登録番号が表示されません。現況照会結果表の項目は、番号・状態・商号・代表者名・連絡先・機関区分・地域・住所・誘致対象国であり、Excelでダウンロードしても登録番号の項目はありません。登録番号は検索に「入力する」条件であって、「表示される」値ではないのです。そのため、実際の検証は、投稿に記載された登録番号全体を画面で再確認するのではなく、末尾4桁で逆照会して表示された商号と地域が相手の説明と一致するかを照合する形になります。食い違いがあれば、それ自体が注意信号です。

メニューごとの限界も知っておく方が良いでしょう。「登録機関照会」は事業者登録番号が分からなければ使用できないため、相手が事業者登録番号を明かさない場合は全く利用できません。現況照会の連絡先は、携帯電話の場合、下4桁が伏せ字で表示されます。確認経路をもう一つ持ちたい場合は、管轄の市・道のホームページを確認すると良いでしょう。市・道知事が登録証を発行する際、当該市・道のホームページにも登録内容を掲載することになっています。

この表示が置かれた場所 — 市場の規模

保健福祉部が2026年4月24日に発表した2025年の統計によると、韓国を訪れた外国人患者は実患者数201万人(延べ患者数272万人)で、2009年の統計集計開始以来初めて年間200万人を超えました。福祉部は、2023年61万人、2024年117万人、2025年201万人と「3年間毎年2倍水準の増加傾向」を示したと説明しています。累計実患者数は706万人です。

診療科目別では、皮膚科が131.3万人で全体の62.9%を占めました。整形外科が23.3万人(11.2%)、内科統合が19.2万人(9.2%)、検診センターが6.5万人(3.1%)と続きます。医療機関種別では医院級が87.7%を占めており、外国人患者の需要が大規模病院ではなく、地域の医院級に集中していることを意味します。

資料:保健福祉部(2026-04-24)2025年外国人患者誘致実績。上位4科目合計86.4%。
資料:保健福祉部(2026-04-24)2025年外国人患者誘致実績。上位4科目合計86.4%。

国籍別では、中国と日本を合わせて121.9万人で全体の60.6%を占めました。福祉部は両国を合算してのみ公表しているため、個別の患者数は不明です。台湾は18.6万人(9.2%)でこれに続き、前年比122.5%増と中国(137.5%)に次ぐ高い増加率を記録しました。米国17.3万人(8.6%)、タイ5.8万人(+52.3%)、シンガポール4.3万人(+62.1%)の順です。福祉部は、皮膚科を中心とした美容・非手術医療需要の増加、中国のノービザ政策、航空便の拡大と観光需要の回復が複合的に作用した結果と見ています。

資料:保健福祉部(2026-04-24)。中国と日本は報道資料が合算値のみ公表しており、個別数値は不明。
資料:保健福祉部(2026-04-24)。中国と日本は報道資料が合算値のみ公表しており、個別数値は不明。

地域偏重も顕著です。ソウルが全体の87.2%にあたる176万人を誘致しました。福祉部はその理由として、ソウルに誘致登録医療機関が2,555ヶ所(2025年、62.5%)と集中している点を直接挙げています。本紙が照会システムで集計した2026年7月28日時点でも、「維持」状態の誘致医療機関4,195ヶ所のうち2,643ヶ所、すなわち63.0%がソウルにありました。ただし、この統計自体にも限界があります。福祉部の集計は、登録された誘致医療機関が毎年報告する実績に基づいているため、未登録経路で来院した患者はそもそも捕捉されていません。

登録が答えてくれないこと

振興院は登録制度の目的を「無分別な誘致行為による国内医療市場秩序の混乱防止、過度な競争による公共医療サービスの質的低下防止、無資格医療機関および誘致事業者の乱立防止」と説明しています。振興院の登録制度案内にも、法第6条の登録要件にも、個別の施術の品質や医療従事者の熟練度を審査するという内容は含まれていません。審査対象は、専門医の保有と保険加入、保証保険・資本金・事務所といった人的・財務的な最低要件と書類です。登録ができない欠格事由も、この法律に違反して刑罰を受けた経歴に限定されます。

品質と患者の安全を検証する仕組みは、登録とは別に設けられています。同じ法第14条に根拠を置く外国人患者誘致医療機関評価認証制度(KAHF)です。対象は、登録された誘致医療機関のうち認証を希望する機関であり、医療機関評価認証院が現地調査を行った後、振興院認証審議委員会が審議します。評価は、誘致実績および運営体制、専門医保有、患者権利尊重および医療紛争予防など「外国人患者特化体制」3項目と、患者安全保障活動・患者診療・医薬品管理・感染管理・施設および環境管理など「患者安全体制」5項目で構成され、認証有効期間は4年間です。政府が登録と認証を異なる階層に分けていることを意味します。

本紙が2026年7月28日に照会した評価認証医療機関は全国で26ヶ所でした。同時点の「維持」状態の誘致医療機関4,195ヶ所と比較すると、本紙の計算では0.6%です。認証リストにないからといって悪い病院という意味ではありません。ただし、「登録」という表示が「国が品質を審査した」という意味ではないことだけは明らかです。

登録は特定の時点のスナップショットでもあります。振興院の申告センターの案内では、登録当時は専門医がいたがその後いなくなった場合を扱っており、その答えは登録が自動的に失効するのではなく、是正命令(第22条第2項)の対象であり、変更申請をしなければならないというものです。登録番号が有効であるという事実が、現在その診療科に専門医がいるという意味ではありません。

登録が免罪符になることもありません。済州地方裁判所が公開した判決(2025구합691)を見ると、外国人患者誘致医療機関として登録されたある医院は、誘致事業者として登録されていない中国人2名から患者17名を紹介され、診療費の一定割合を手数料として支払ったため刑事処罰を受けました。管轄の地方自治体は2025年12月15日、医療海外進出法第24条第1項第4号を根拠に登録を取り消し、裁判所は原告の取消請求を棄却しました。前述の「登録取消」1,123件はこのようなケースです。振興院の申告センターは、オンラインで発生する違反を二つのタイプに分類しています。一つは登録していない機関の誘致行為(第6条)であり、もう一つは登録した診療科目・所在地と異なる虚偽情報を提供する行為(第9条)です。登録はされているが、投稿に記載された内容が登録内容と異なる場合も違反となります。ちなみに、外国語による医療広告自体は、免税店・国際空港・貿易港などでしか許可されていません(第15条第1項)。

渡航前のチェックポイント

  • 現況照会で「状態」が「維持」か — 「廃業」・「登録取消」・「休業」もあります。累計登録16,969件のうち維持は6,947件のみです。
  • 登録番号の末尾4桁で逆照会した商号・地域が相手の説明と一致するか。
  • 機関区分が誘致医療機関か誘致事業者か — 相手が病院なのか、斡旋事業者なのかが分かれます。
  • 施術を受ける病院が評価認証リスト(2026年7月28日時点26ヶ所)にあるか。
  • 事業所や医療機関内に、提供役務の内容・条件、紛争解決手続き、個人情報保護に関する事項が英語文書で掲示されているか — 施行規則第7条が登録機関に課した義務です。
  • 問題があると判断された場合は、申告センター(medicalkorea.or.kr/kmediwatch)に連絡します。韓国語と英語をサポートしており、調査結果は管轄の地方自治体に通知されます。匿名での申告は受け付けていません。

※ 本記事は情報提供を目的としており、特定の医療機関・施術の広告ではありません。施術の有無と効果には個人差があり、医療従事者と十分に相談した上で判断してください。

出典

  1. 1.한국보건산업진흥원 외국인환자유치 정보시스템 — 유치기관 현황조회(본지 실측 2026-07-28)medicalkorea.or.kr
  2. 2.한국보건산업진흥원 — 외국인환자 유치기관 등록제도 안내(2026-07-28 확인)medicalkorea.or.kr
  3. 3.한국보건산업진흥원 — 외국인환자 유치 제도 안내(유치행위의 범위, 2026-07-28 확인)medicalkorea.or.kr
  4. 4.한국보건산업진흥원 — 유치의료기관 평가인증제도(KAHF) 안내(2026-07-28 확인)medicalkorea.or.kr
  5. 5.한국보건산업진흥원 — 외국인환자 불법유치행위 신고센터(2026-07-28 확인)medicalkorea.or.kr
  6. 6.한국보건산업진흥원 — 외국인환자 불법유치행위 신고센터 FAQ(2022-02-17 · 2024-01-18)medicalkorea.or.kr
  7. 7.보건복지부 보건산업해외진출과 — 2025년 외국인환자 유치실적 발표(2026-04-24)mohw.go.kr
  8. 8.인천광역시 보건의료정책과 — 외국인환자 유치 제도 및 관련법령(2025-02-26)incheon.go.kr
  9. 9.서울특별시 시민건강국 보건의료정책과 — 외국인환자 유치기관 등록 안내(2026-03-13)news.seoul.go.kr
  10. 10.서울특별시 — 외국인환자 유치 미등록 영업 처벌 안내(2026-03-13)news.seoul.go.kr
  11. 11.강남구 강남메디컬투어센터 — 외국인환자 유치기관 등록 안내(2026-07-28 확인)medicaltour.gangnam.go.kr
  12. 12.의협신문 — 미등록 업체 통한 외국인환자 유치 등록취소 판결(2026-06-25)doctorsnews.co.kr

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